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CI/CD ビルド速度ベンチマーク:Codemagic vs GitHub Actions vs Bitrise

CI/CD ビルド速度ベンチマーク:Codemagic vs GitHub Actions vs Bitrise

Mar 27, 2026

本記事は、佐藤将来が執筆しました。

CI/CD を導入しているチームにとって、ビルドマシンのスペックは開発の生産性を大きく左右する要素です。ビルドが速ければ修正・検証のサイクルが短くなり、開発全体のスピードアップにつながります。しかし、各 CI/CD サービスが実際にどの程度の速度を出すのかは、同じ条件で比較してみないとなかなかわかりません。

本記事では、同一の Flutter プロジェクトを用いて GitHub ActionsBitriseCodemagic の iOS ビルド速度を実測し、コストパフォーマンスまで含めて比較します。

ベンチマークの条件

テスト対象

今回のベンチマークでは、オープンソースの瞑想アプリ Medito を使用しました。多くのレビューがストアに寄せられており、プロダクションレベルの Flutter アプリとして十分な規模のプロジェクトかと思います。

測定方法

各サービスで flutter build ios --release --no-codesign 相当の iOS リリースビルドを実行し、ワークフロー開始から終了までのビルド全体の所要時間を比較対象としました。

各ビルドのログは公開リンクで確認可能です。

ビルド速度ベンチマーク

それでは、各サービスのベンチマーク結果を見ていきましょう。

GitHub Actions

GitHub Actions は GitHub が提供する CI/CD サービスで、GitHub リポジトリとのシームレスな統合が特徴です。標準の macOS ランナー(macos-15)は Apple M1、3 コア CPU、7GB RAM というスペックです。

ビルド実行時間:16 分 10 秒

詳細はビルドログ をご覧ください。

Bitrise

Bitrise はモバイル開発に特化した CI/CD サービスで、GUI ベースのワークフローエディタが特徴です。今回使用したマシンは M2 Pro Large(6 CPU、14GB RAM) で、Pro プランへの加入で利用可能です。

ビルド実行時間:7 分 28 秒

詳細はビルドログ をご覧ください。

Codemagic

Codemagic は豊富なサードパーティサービスとの統合や、ブラウザ上でアプリをプレビューできる機能が特徴のモバイル開発用 CI/CD サービスです。今回は 2 種類のマシンでテストを行いました。

Mac mini M2 ベンチマーク(8 コア CPU、8GB RAM)

無料枠または従量制プランで利用可能です。

ビルド実行時間:7 分 28 秒

詳細はビルドログ をご覧ください。

Mac mini M4 ベンチマーク(10 コア CPU、16GB RAM)

従量制プランで利用可能です。

ビルド実行時間:6 分 43 秒

詳細はビルドログ をご覧ください。

ベンチマーク比較概要

サービスマシンCPURAMビルド実行時間速度比較
GitHub Actionsmacos-15 (M1)3 コア7GB16 分 10 秒N/A (基準)
BitriseM2 Pro Large6 CPU14GB7 分 28 秒約 2.2 倍高速
CodemagicMac mini M28 コア8GB7 分 28 秒約 2.2 倍高速
CodemagicMac mini M410 コア16GB6 分 43 秒約 2.4 倍高速

※ 速度比較は GitHub Actions を基準として算出。

本記事では iOS ビルドに絞って比較しましたが、他のプラットフォームやより上位モデルのベンチマーク結果も こちら で公開されています。

コストパフォーマンス比較

ビルド速度に加えて、コスト面も CI/CD サービスを選ぶ上での重要な要素です。各サービスの料金体系を確認した上で、ビルドにかかるコストを比較してみましょう。

各サービスの料金体系

GitHub Actions

  • 従量制:$0.062/分(macOS Standard ランナー)
  • パブリックリポジトリは無料で利用可能
  • プライベートリポジトリでも月 2,000 分の無料枠あり(macOS は 10 倍消費のため実質 200 分相当)

Bitrise

  • Pro プラン:月額 $218(年払いの場合 $200/月)から利用可能で、月 250 回までのビルドが定額に含まれます(M2 Pro Large を利用するために必要)
  • それ以上のビルドが必要な場合や他プランについては、Bitrise の料金ページ をご確認の上、詳細をお問い合わせください

Codemagic

  • 従量制プラン(Pay as you go):$0.095/分(M2)、$0.114/分(M4)
  • 固定額プラン(Fixed price):$3,990/年 — M2 無制限ビルド

※ 料金は執筆時点のものになります。最新の情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。

1 回のビルドあたりのコスト

各サービスで今回の iOS ビルド 1 回にかかったコストを算出すると以下のようになります。

サービスビルド時間ビルドコスト
GitHub Actions16 分 10 秒~$1.00(従量制 $0.062/分)
Bitrise7 分 28 秒$218/月の定額制(月 250 回まで)
Codemagic M27 分 28 秒~$0.71(従量制 $0.095/分)
Codemagic M46 分 43 秒~$0.77(従量制 $0.114/分)

月間ビルド回数ごとのコスト比較

上記のビルド時間と分単価をもとに、月間のビルド回数ごとのコストを算出しました。GitHub Actions はプライベートリポジトリの無料枠(macOS 200 分)を考慮しています。

サービス月 30 回月 100 回月 250 回
GitHub Actions~$18~$88~$240
Bitrise$218$218$218
Codemagic M2~$21~$71~$178
Codemagic M4~$23~$77~$193

各サービスの特徴:

  • GitHub Actions は無料枠が充実しているため、ビルド頻度の低いプロジェクトではコストを抑えやすいサービスです。一方、ビルド速度が他のサービスに比べて遅く、ビルド回数が増えるとコストが大きく上昇するので注意が必要です。
  • Bitrise の Pro プランは月 250 回までのビルドが定額で利用できるため、一定のビルド回数があるチームにとってはコストが予測しやすいのが利点です。ただし、ビルド頻度が低い場合は割高になります。
  • Codemagic はビルド速度とコストのバランスが良いです。ビルド回数が多い場合は、M2 無制限ビルドが利用できる固定額プラン($3,990/年)への切り替えでコストを大幅に抑えられます。

おわりに

今回の記事では、同一の Flutter プロジェクトを用いて三つの CI/CD サービスのベンチマークを実施しました。今回の結果から、Codemagic はビルド速度とコストのバランスが良い従量制サービスと言えるでしょう。Bitrise の Pro プランは定額制のため、一定のビルド頻度があるチームにとっては予算が立てやすい選択肢です。ビルド回数が更に多い場合は、M2 のビルドが無制限の Codemagic 固定額プランが最適です。コストを最小限に抑えたい、かつ利用頻度が少ない場合は、無料枠が充実している GitHub Actions も選択肢になるでしょう。

Codemagic に興味をお持ちの方は、ぜひ こちら からお試しください!

何かご質問やお困りごとがありましたら、サポートコミュニティにご相談ください💡

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