Loading... Search articles

Search for articles

Sorry, but we couldn't find any matches...

But perhaps we can interest you in one of our more popular articles?
App Center 代替手段として Codemagic が適している理由をご説明します。

さようなら App Center、はじめまして Codemagic!

Mar 12, 2025

本記事は、同内容の英語版記事 を 佐藤将来 が翻訳したものになります。

Microsoft で多くのユーザーを抱えた CI/CD プラットフォームである App Center は、2025 年 3 月 31 日にサービスを終了することが発表されました。これにより、多くのモバイル開発者やチームが代替策を探すこととなりました。おそらく最も影響を受けるのは、CodePush による OTA (Over The Air) アップデートのために App Center に依存していた React Native コミュニティでしょう。

この記事では、App Center とは何か、開発者に好まれていた点及び好まれていなかったであろう点について簡単にご説明します。その上で、モバイルアプリのビルドやテスト、ストアへのデプロイ、CodePush による OTA アップデートの送信にも対応した優れた代替手段として Codemagic について説明します。

App Center について

App Center は、Thomas Dohmke 氏によって設立され 2011 年にリリースされた HockeyApp というオープンソースプロジェクトとして始まりました。当初は、TestFlight を通じた正式なアプリ提出プロセスを経ることなく、iOS アプリを第三者に迅速に配布する方法として考案されました。

「Hockey」という名前の由来は、TestFlight 以外のチャネルで配布したい場合に「Ad Hoc(アドホック)」プロビジョニングプロファイルを使用する必要があることから来ているそうです。Thomas 氏はその後、「key」という単語を追加して Hockey という名前を思いつき、製品としてリリースされる際に「App」という単語が追加され「HockeyApp」となりました。

3 年後の 2014 年 12 月 11 日、Microsoft は HockeyApp を買収し、2018 年に完全に Visual Studio App Center に移行しました。App Center は、ベータ版アプリの配布だけでなく、クラッシュレポートやユーザーフィードバック収集もサポートするように進化しました。アプリは(今は亡き)Windows Phone や iOS、Android、MacOS、Windows にデプロイすることが出来ました。

前述したように、CodePush というサービスで OTA アップデートを提供していたため、React Native コミュニティで人気を博しました。

App Center の終了を決定した理由については何も述べられていないため推測することしか出来ませんが、Microsoft には GitHub Actions や Azure DevOps など同様の機能があるため、おそらく別の CI/CD サービスを運用・維持する必要性や収益性を感じなくなったのでしょう。

開発者に好まれていた点

非常に低コストでありながら、アプリケーションのビルドと配布のためのワークフローを簡単に設定できる GUI (Graphical User Interface) を備えたサービスであることが App Center を利用するモバイル開発者に気に入られていた理由です。さらに、クラッシュレポートやユーザーフィードバックなどの便利な機能も提供されていたことも理由として挙げられます。また、Microsoft によるバックアップもあるため、不満が生まれる理由はほとんどありませんでした。それとも、あったのでしょうか?

開発者に好まれなかった点

安価なサービスは必ずしも素晴らしいサービスであるとは限りません。最も大きな不満の一つは、ビルド時間が非常に遅いということです。

敢えて強調しますが、本当に、本当に遅いのです。

以下のベンチマークセクションを見ればわかりますが、Codemagic のような製品と比べて最大 8 倍も遅いのです。ビルドの実行に使用しているハードウェアが何年も更新されておらず、おそらく古い Intel ベースの macOS マシンを使用していることが原因でしょう。

人々がよく言及するもう一つの点は、ログが一つのブロックにまとめられていて意味のある単位のセクションに分かれていないため、問題をデバッグするのが非常に難しいということです。これは特に、CI/CD パイプラインのトラブルシューティングをどこから始めればよいのかさえわからない初心者にとっては非常に困難です。

人々が不満を持っていたもう一つの点は、iOS と Android の環境を別々に追加しなければならないことです。

また、無料プランのユーザーにとっては、ビルドを 30 分以内に完了させる必要があることも好まれていなかった理由の一つです。マシンのビルドスピードが遅いことを考えると無料ではあまり多くのビルドは出来ないと言えるでしょう。(この機会に Codemagic のことをアピールすると、Codemagic では無料プランでも最長 120 分のビルドが可能です😊)

尚、Flutter などの新しいフレームワークで App Center をセットアップするには、多くの追加スクリプトを追加する必要がありました。

Codemagic について

App Center の代替品は探せばきっと見つかるでしょう。

願わくば、それが Codemagic CI/CD であれば幸いです🙌

Codemagic は 2018 年からモバイル開発チームの CI/CD を専門的にサポートしています。これには、ビルド、テスト、ストアへのデプロイ、OTA アップデート、そして BrowserStack、JIRA、SonarQube、RunWay など多くのサードパーティサービスとの統合が含まれます。

当初は Flutter 向けの CI/CD ソリューションとして考案されましたが、すぐに React Native、Swift、Kotlin、Unity、Ionic などのサポートを拡大しました。

私たちの理念は、優れた開発者体験、高速なビルド処理、丁寧なサポート、そして適正な価格の CI/CD を提供することです。個人アカウントにて月額 500 分の無料利用から始めることができ、従量制プランで追加分を購入したり、年間プランに登録して無制限のビルド時間と 3 つ(必要に応じてそれ以上)の並列ビルドをご利用いただけます。チームごとの人数制限や複雑なクレジットベースの料金体制といった予想外の費用は発生しないので、安心して年間費用を予算化することができます。

Codemagic は従業員数 26 名の小規模なチームで、何百人、何千人もの従業員を抱える他の CI/CD 企業と競い合っています。

迅速なビルド時間

App Center から Codemagic に切り替える際に、ユーザーが最初に気付くことの一つは、ビルド速度の大きな違いです。

Codemagic は、App Center のものを圧倒するビルド速度を持つ Apple シリコンマシンのシリーズを提供しています。

現在は、M2 Studio Max の 12 コアと 32GB RAM までのスペックを持つ、高速な専用の M2 マシンが利用可能です。Apple シリコン M4 はつい最近リリースされたばかりで、こちらも顧客に提供できるよう取り組んでいます。

Codemagic を使用すると、ビルドは App Center の最大 8 倍の速度で実行されます!いくつかのベンチマークを見てみましょう。

ベンチマーク

オープンソースの React Native Expensify アプリを使用して、Codemagic でアプリをどれだけ速くビルドできるかを示すベンチマークを実行しました。

このアプリのビルドを App Center、Codemagic の Mac mini M2(8 CPU、8GB RAM)、および Codemagic の M2 Max Studio(12 CPU、32GB RAM)で実行しました。

プロジェクトのビルドにかかった時間を比較してみましょう。

App Center ベンチマーク

プロジェクトビルド時間:39 分 27 秒

Codemagic M2 Mac mini ベンチマーク

プロジェクトビルド時間:6 分 29 秒

これは Apple Silicon M2 Mac mini インスタンスを使用した Codemagic の方が 約 6 倍高速 であることを意味します。

Codemagic の公開ビルドリンクは こちら でご覧いただけます。

Codemagic M2 Max Studio ベンチマーク

プロジェクトビルド時間:4 分 36 秒

これは Apple Silicon M2 Max Studio インスタンスを使用した Codemagic の方が 約 8.5 倍高速 であることを意味します。

Codemagic の公開ビルドリンクは こちら でご覧いただけます。

ベンチマーク比較概要

サービスプロジェクトビルド時間速度比較
App Center39 分 27 秒N/A
Codemagic - M2 Mac mini6 分 29 秒約 6 倍高速
Codemagic - M2 Max Studio4 分 36 秒約 8.5 倍高速

ここまでのお話で、 Codemagic を使用することによってアプリのビルドがいかに速くなるのかがお分かりいただけたことかと思います。では、テスターにビルドを提供するにはどうすればいいでしょうか?

様々なビルド配布手段

Codemagic では、独自の配布方法だけでなく、TestFlight または Firebase App Distribution のようなサードパーティサービスを使用する場合でも、アプリの配布方法に関してはすべてをカバーしています。

ビルドをテスターに送信したい場合は、テスターのグループを管理するオプションがあります。テスターをグループに招待し、メール内のリンクからダウンロードできるように通知メールを送信することができます。

YAML 設定にテスターグループを追加するだけで、それらのグループのユーザーは新しいビルドが利用可能になるたびに通知を受け取ることが出来ます。

また、ビルド用のダッシュボードの存在により、チームは公開リンクを使用することで、ビルドのリストやリリースノート、ビルド成果物を Codemagic ユーザー以外にも共有することができます(ビルドログは公開されません)。ダッシュボード上の QR コードアイコンをクリックするだけで、それをスキャンしてアプリを直接デバイスにデプロイすることも可能です!

上記のような方法は、テスターにビルドを配布したり、ステークホルダーとビルド成果物を共有したり上で非常に便利です。尚、ダッシュボードから生成されるダウンロードリンクの有効期限は 24 時間後となっており、ダッシュボードを更新するたびにダウンロードリンクが再作成されます。

もう一つの素晴らしい機能は 自動 iOS デバイス登録 です。TestFlight 以外で物理デバイス上で iOS ビルドをテストするには(例えば、Slack や公開リンクからアプリの成果物をダウンロードする場合)、テストデバイスを Apple Developer Portal に登録し、アプリのコード署名に使用するプロビジョニングプロファイルに含める必要があります。

Codemagic を使用すると、既に関係性のあるテスターにデバイス登録リンクを送信して、デバイスの UDID を取得し、Apple Developer Portal のデバイスリストに自動的に追加することができます。

CodePush による Over The Air アップデート

App Center の CodePush 機能は、React Native 開発者にとってこのサービスの最大の魅力の一つでした。これらのユーザーにとって、App Center の終了は大きな支障をきたすことになります。しかし心配は不要です! Microsoft が CodePush サービスをオープンソース化したことに伴い、Codemagic はユーザー向けにホスト型 CodePush サーバーを設定しました。

これにより、React Native の iOS および Android アプリに OTA アップデートを引き続きプッシュすることが出来ます!

この機能は、年間サブスクリプションをご利用のすべての方には無料で、従量制プランをご利用の方には月額 99 ドルでご提供しています。ご自身の組織専用の CodePush サーバーを設定することも可能です。詳細については、この記事の最後にある連絡先リンクをご利用ください。

エンタープライズ対応のセキュリティ

Codemagic はセキュリティを非常に重視しています。当社は SOC2 Type 2 監査を受け、例外なしの Perfect スコアという評価を受けました。

SSO ログオンといったエンタープライズ要件がある場合や、ご自身の組織専用のマシンリソースプールが必要な場合も、Codemagic はご提供が可能です。専用のファイアウォールアプライアンスや VPN を備えたプライベートサブネットも必要でしょうか?問題ございません。詳細については、以下のリンクからお問い合わせください!

Codemagic の開始方法

すぐに Codemagic を試してみたい場合は、30 日間の無料トライアルをご利用いただけます。こちらからサインアップしてください!

詳細を知りたい場合や、エンタープライズプランをご希望の場合は、こちらから当社にお問い合わせください。

Latest articles

Show more posts