本記事はChris Raastadが執筆いたしました
Firebaseは、モバイルアプリの開発と管理を簡素化するための、Googleによるクラウドベースのサービス群です。Firebase App Distribution は、アプリ開発者がAndroidとiOSの両方のビルドを1つのプラットフォームでQAテスターに配布できるようにするものです。このため、Flutterのようなクロスプラットフォームフレームワークでは、両方のプラットフォーム用にQAビルドを一箇所にまとめておくことが理想的です。
本ガイドでは、Firebase App DistributionでFlutterアプリのAndroidとiOSのビルドをテスターグループに簡単に配布する方法をご紹介いたします。
前提条件
本ガイドに従うには、次のものが必要です:
-
FirebaseでQAに配布したいFlutterプロジェクト
-
Firebaseコンソールでのあなたのプロジェクトへのアクセス(存在しない場合は新規に作成します)。
-
Firebaseのアプリ配布プロジェクトにiOS用とAndroid用のアプリを1つずつ追加(存在しない場合は新規作成)
-
アプリテスターの各グループ用に作成されたテスターグループ(Firebaseコンソールのアプリ配布テスター&グループ(App Distribution Testers & Groups)セクションで作成できます)
-
ビルドをインストールしたい各iOSデバイスについて、Apple Developer Portal デバイス にデバイスのUDIDを追加する必要があります。デバイスのUDIDを見つけるには、こちらの説明をご覧ください。
CodemagicでFirebase App Distributionを設定する方法
CIシステムでCLIを使用する(Use CLI with CI systems)の手順で、Firebaseトークンを生成します。
Codemagicを初めてお使いいただく方は、Codemagicを使ったFlutter継続的インテグレーション&デリバリー(CI/CD)(Flutter Continuous Integration & Delivery (CI/CD) with Codemagic) の手順に従って、ワークフローエディタで新しいFlutterプロジェクトをセットアップし、AndroidやiOSアプリをビルドしてください。デバッグモードとリリースモードでAndroidをビルドできます。Firebase App Distributionに公開されたビルドをインストールするには、開発(Development)かアドホックプロビジョニングプロファイル(Ad Hoc Provisioning Profile)タイプで、手動か自動コード署名を使用してリリースモードでiOSをビルドする必要があります。iOSのコード署名の詳細については、当社のドキュメントをご覧ください。
ワークフローでは、配布(Distribution) セクションで、Firebase App Distribution を選択します。ここでトークンと、アプリごとにFirebaseのアプリIDとテスターグループのエイリアス(複数)を指定します。アプリidは、Firebase App Distributionのプロジェクト設定で確認できます。テスターグループのエイリアス(複数)は、「アプリ配布テスター&グループ(App Distribution Testers & Groups)」セクションで確認できます。
以上です! ビルドが成功すると、Firebaseコンソールのアプリ配布(App Distribution)セクションに、iOSか Androidのビルドが表示されます。
そして、ビルドをダウンロードして端末にインストールするためのリンクを記載したメールが、テスターの方々に送信されます。